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翠山雅

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弓道具の選び方

自分に合った弓具を見つけるには?

弓道を始める方は、最初のうちは道場で弓具を借りて始められることと思います。

日々の鍛錬を重ねていくうちに、ご自身だけの弓道具が欲しいという気持ちが出てくると思います。

ご自身に合った弓具を探す場合は、道場の指導者に相談をしてから弓具店を訪れるのが基本となりますが、ご自身で知識を付けておくことも大切なことでございます。
そこで、ご自身に合った弓具の見つけ方についてお話をして参ります。

弓力について

弓を選ぶ基準として、弓力というものがあります。
弓力とは、弓を引く力を示す数字をkgで示しております。

弓道の世界では、「軽い」「重い」とは言わず「弱い」「強い」という表現を使います。
弓力の確定は、指導者やご自身の判断で決める事が一般的です。

指導者の先生や昔から一部の地域で使われている、ご自身の適正な弓力の判断方法として、目安となる計算式も簡単なので、実際に計算の仕方を説明して参ります。

・自分に合う弓力の計算方法
「体重の3分の1×70~80パーセント」
「握力の半分×70~80パーセント」

この二つがよくあげられる簡易的な計算式ですが、あくまで目安でございます。

弓力とは

弓力が合わない弓を引くとどうなるか

ご自身の引ける弓力以上の弓を使用した場合についてご説明して参ります。

弓力が強い弓というものは、それだけ引き戻される力も強力でございます。
その結果、ご自身が引ける弓力以上の弓では負荷により前傾姿勢となり、胸筋や屈筋を用いて弓を引いている状態となるのです。

弓道では、背筋や伸筋を使うことが正しい弓の引き方となっております。
つまり、背中や腕の伸筋の筋肉をバネのように利用して矢を飛ばしています。

胸筋や屈筋では、弓を引けたとしても、矢を早く、遠くへ放てないという結果となります。

この事から弓力に従うことは、ご自身が矢を射るために必要なことなのでございます。

人によって異なる弓力

指導者の方に相談してみましょう(弓道を始めて1年以内の初心者の方に多い弓力)

弓力の違い 高校生 一般
男性 10~14kg 11~12kg
女性 10~12kg 8~10kg

弓具選びの際は、実際に指導いただいている道場の指導者の方に相談することは必須でございます。

しかし、全てを鵜呑みにしてしまう事は、良くない場合もございます。
指導者の方の中には、高校生の時から毎日部活で練習をしてきたという方もいらっしゃいます。
この指導者の方の弓力の基準は、毎日練習した場合の弓力になってしまいます。

上記の表の通り、初心者の男子高校生であれば、弓力10~14kgぐらいの弓力を引く方が多いですので、
一般の方が一週間に1回〜2回の練習では、基準として合わない可能性がございます。

その場合、弓力の基準としてご自身に提示されたとしても、いつまでたっても基準の弓力を引くことができません。

実際に、高校生との差がどれくらい大きい事かと申しますと、
一般的な高校生の弓力の平均は

女子高校生で、10~12kg
男子高校生で、10~14kg

であるのに対し、これから弓道を初めていく方の場合、(一年以内の方の場合)

女性で8~10kg
男性で11~12kg

大体この弓力が平均的な数値です。

毎日練習を行っている女子高校生となると、一般的にこれから弓道を始めていく男性と相違ない弓力の弓を引けるということになるのでございます。

毎日練習をしている女子高校生の引ける弓力から見て取れるように、
弓力というものは努力と練習量で上げていくことができます。

弓力の向上を求める場合は、練習量を増やすことが一番大切であります。

弓や弓道具の選び方にお悩みの際は、私たち翠山弓道具店へご相談頂くことも可能です。
弓を引く弓道具店でございますので、安心して相談いただければと思います。

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