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翠山雅

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弓道具の選び方

道場に通う前の予備知識

道場に通う前の予備知識

弓道を始めるにあたり、お含みおきいただければ役に立つ予備知識についてご紹介いたします。

お召し物は常識的なものを

弓道衣

道場などで初めて弓道を行う場合、弓具の貸し出しを行っているところもございますし、
お召し物についても最初から弓道衣を着用、というところは少ないと存じます。

ただし、靴下についてはご留意していただきたいことがございます。
道場に入る際には、できれば白い足袋を持参していただくか、
足袋をお持ちでない場合には、白い靴下を着用していただければと思います。

弓を射る射場には、汚れたもの・けがれたものを持ち込まない、という考えがございます。
白い足袋・靴下を着用されていると汚れがすぐに分かるので、弓道を行う上では良い姿勢であると言えます。

お召し物に関しましては、社会人として恥ずかしくない、常識的な格好をしていただければ問題ありません。
ただし、髪の長い女性の場合には髪の毛は束ねていただく方がよろしいかと存じます。

道場内では礼を大切に

弓道場には神棚や国旗がございます。
ですから、初めに神棚や国旗の場所を把握し、
神棚には神前礼拝を、国旗には礼をしていただくことがマナーとなっております。
道場内に神棚や国旗がない場合でも、床の間(上座)に向かい一礼するように心がけましょう。

また、寒い時期などは道場に来るときにコート類をお召しになる方も多いと思いますが、
道場に入るときには脱いでからお入りいただければ幸いでございます。
特に神前礼拝をする時などには、防寒具類は脱ぐことがマナーでございます。

弓道も他の武道と同様に「礼に始まり、礼に終わる」という考えが根底にございます。
始める前に礼、最後に礼をしていただくことが大切になりますので、お含みおきいただければと思います。

弓道の危険性を認識しましょう

弓道というのは、戦前は「弓術」と呼ばれておりました。
弓術の頃の目標は「飛・貫・中」でありました。

この考えが変わったのは戦後のことでございます。
戦後、弓道を含む武道が禁止の期間があり、弓道が再開されるまで8年かかりました。
この空白期間を経て、新たに立てられた目標が「真・善・美」なのでございます。

このように目標が変化したことにより、弓は人を殺めるためのものではなく、
精神修養や日本文化を守るためのもの、弓を射る際の美しさを求めるものへと変化していきました。
そして現在では、教育の一環にも使われるようになっているのでございます。

現代の弓道が成り立つまでにはこのような背景があるのですが、
本来の弓道というのは殺傷能力があり、危険があるものなのでございます。
ですから、安全面に留意する必要があるのです。
これから弓道を始めてみたいとお考えの場合には、是非お心にお留めおきいただければと思います。

礼儀・礼節を重んじる弓道

弓道を始める上での予備知識についてご紹介いたしました。
中には堅苦しい、と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、武道の礼儀・礼節を守ることは心身の鍛錬につながっていきます。

武道とは技の習得だけではなく、「人道」を学ぶものでもあり、
人道において、礼儀を欠かさないことは大切なことでございます。
「礼」を重視することで、感謝の気持ちも芽生えることでしょう。

是非、弓道を始められる際には心身ともにふさわしい姿で臨んでいただければ幸いでございます。

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