日本武道であります弓道の弓の握り部分に巻く革として、鹿革製の革を用いります。
近年、さまざまな革で作られた握り革も売られておりますが、日本武道に用いられる、革 は、鹿革がもっとも好ましく、素材の特徴上、しなやかさと堅牢性、又、柔軟性を持ち、抜群の吸水性があります。剣道の道具もほとんどが鹿革で作られており、革の特性を考えると、もっとも適している革であるといえます。
■ 巻き方について
1.弓の外竹側 籐の下ぐらいから右巻きに巻きます。
※弓の厚みや握り下の大きさにより長さが変わりますので仮巻きを行います。
2.革をある程度引っ張りながら右巻に下に巻いていきます。
3.握り下が隠れる程度まで巻き余った部分を裏返しにして切りを落とす部分に印をつけます。
4.握り革の切り落とす部分をハサミで切り落とします。
5.握り革に薄くボンドを塗ります。
6.仮巻きで行ったように弓に握り革を巻いていきます。
7.巻き終わり後、ヘラなどの固いもので革の繋ぎ目を圧着します。
8.巻き終わり。
※詳しくは、当店のYou Tubeに握り革の巻き方を動画にて公開しております。