弓がけ使用する、滑り止め用の粉を“ぎり粉”と呼びます。 名称の由来は、ぎり粉をつけて弓を引いてくると、ギリギリと音がすることから“ぎり粉と呼ばれるようになりました。
ぎり粉の原材料としては、松脂を数時間から半日ほど煮込み油分を飛ばしたものを冷やして固形となったものをすり潰して粉状になったものを使用します。 三つかけの方は、中指のとりかけをする位置に適量ぎり粉入れから出し、親指で擦り合わせいたします。
ぎり粉の使用量は、弓かけの状態により変化します。 新品の頃は、比較的使用頻度は高く、マメにつけることが好ましいですが、ある程度 弓かけにぎり粉が馴染んできたら、できるだけ頻度は少なくしていくことが好ましいです。 ぎり粉の量は、ぎり粉入れから一振り二振り程度の量が好ましいです。 あまり使用量や使用頻度が高くなってしまうと、弓かけの汚れのもとになりやすいです。