本格派合成弦
ひのくに翔美弦は、麻弦ひのくに 大川弦の名で多くの弓道家の皆様に愛用されておりましたが、近年は良質の麻、入手難からその製造の縮小を余儀なくされておりまた。ひのくに翔美弦はその伝統と技法を受け継いだまったく新しい弓弦です。廉価で良質の麻、入手困難な今日これに代わる新しい弓弦の素材として強くて、軽くしかも伸縮率の非常に低い特殊繊維を、古来の“くすね”を使用し一本一本丁寧に仕上げました。“くすね”を使用することは大変手間の要ることですが、日本弓道の弓弦を作るのには最適であると考えております。
素材としては、合成繊維で作られた弓道用の弦であります。 スーパー繊維といわれ、通常のポリエステルやナイロンの合成繊維よりも約4倍以上も強靭であり、伸びにくく、耐熱性も高いのが特徴であります。 高強度・高弾力であるメリットを活かして弓道用の弦の素材として採用されています
弦と言えば、以前は麻を素材とした麻弦のことを指していました。 弦というのは切れるのが当たり前だったわけですが、合成弦は、素材の特性上、「切れにくい弦」としての認識高くなってしまい、短所の部分の認識が少なくなってきております。素材の特性上、強靭であるため、竹弓には、あまり向いておらず、麻弦に比べて「笄・首折れ・関板破損」等の故障がおきる可能性が高くなることがございます。
一概に合成弦だから故障が必ず起きるわけではないですが、ご使用するにあたり、自然素材の道具対して化学繊維素材を用いていることをご理解の上ご使用いただきたく思います。 グラスファイバー弓、カーボンファイバー弓等でご使用されることを推奨しております。
ひのくに翔美弦は、他、合成弦に比べて比較的柔らかく作られておりますが、竹弓にご使用される場合は、【ひのくに翔美弦 別作】をお使いください。別作の商品の方が、弦輪などの仕様が竹弓向きの商品ですのでそちらをお使いいただくことをお勧めいたします。
※素材の特性上、弦は麻弦に比べて伸びやすくなっておりますので、定期的な、弦輪の調整を行う必要がございます。
※弾性率に優れた素材ですので、使用始めに比べて、500射~600射程度使われますと、弦の弾性が弱くなり、矢勢が遅く感じる場合がございますので、切れなくても交換されることをおすすめいたします