弓道具として、弦に中仕掛けを作る上での必需品となります。
新品の弦の場合、一般的には、中仕掛け(矢をつがえる為の筈を取り付ける位置)がないので、ご自身の矢の筈の大きさに合わせて麻を巻きつけます。その際に最後に弦を締め付ける役目をするのが「道宝」と呼ばれる弓道具です。
中仕掛けは、使用すればするほど、
筈の摩擦により細くなっていきます。 試合当日や、審査当日、
弓道場についてから修正することもありますので、
ご自身の中仕掛け道具を持参したほうが、良いと思います。
弓の弦に矢をつがえる部分に、麻を巻いて太くしたものです。
目的としては、矢が動いたり外れたりしないようにする為です。
中仕掛の太さは、矢筈の溝幅に合わせて作るもので、好みによって太め、細めがあります。
一般的には、自分の矢をつがえてからぶら下げて、ゆすっても矢が落ちない程度が適当だと言われます。
長さは、全体は、6cm程度が好ましく、逆に長すぎるとあまり見た目が悪くなってしまうので注意してください。筈のつける位置より上方には、約1cm程度伸ばし、筈のつける位置の上には、中仕掛けを太めに巻くことで、筈こぼれを防ぐ効果がございます。
材料 =切れた麻弦 中仕掛け用麻
(合成弦には、麻が同梱されています。)
接着剤=くすね(松脂) 又 木工用ボンド(速乾性)
工具 =道宝
弦を張った状態にて、筈をつける位置を決めます。麻を巻く位置にボンドをつけてから中仕掛け用の麻を、上を1~2cm余らせて持ち、筈の掛かる位置の約1センチ上から巻き始めます。その際には、反時計回りにて上から下に巻いていきます。 麻を、筈溝の幅の分巻き終わった後に、「道宝」を両手で持ち、反時計回りに押しつぶすように、押し固めていきます。
中仕掛けの表面が滑らかになってきたら完成となります。
※最初は、できるだけ麻は少なくして巻いていき、
徐々に太くなるようにしていくことが重要です。