◆合成弦の長所・短所について
弦と言えば、以前は麻を素材とした麻弦のことを指していました。 弦というのは切れるのが当たり前だったわけですが、合成弦は、素材の特性上、「切れにくい弦」としての認識高くなってしまい、短所の部分の認識が少なくなってきております。素材の特性上、強靭であるため、竹弓には、あまり向いておらず、麻弦に比べて「笄・首折れ・関板破損」等の故障がおきる可能性が高くなることがございます。
一概に合成弦だから故障が必ず起きるわけではないですが、ご使用するにあたり、自然素材の道具対して化学繊維素材を用いていることをご理解の上ご使用いただきたく思います。 グラスファイバー弓、カーボンファイバー弓等でご使用されることを推奨しております。 竹弓にご使用される場合は、合成弦対応仕様になっている竹弓をお使いください。
※素材の特性上、弦は麻弦に比べて伸びやすくなっておりますので、定期的な、弦輪の調整を行う必要がございます。
※弾性率に優れた素材ですので、使用始めに比べて、500射~700射程度使われますと、弦の弾性が弱くなり、矢勢が遅く感じる場合がございますので、切れなくても交換されることをおすすめいたします。 |