初めての弓道
弓具の選び方
弓に張り、矢を放つための道具、素材は、伝統弓具としては、「麻弦」と呼ばれる天然素材でつくられた弦と 「合成弦」と呼ばれる化学繊維でつくられた弦の二種類あります。
「麻弦」は、竹弓用の弦であり、弦が伸びにくく、弦音も素晴らしく冴えのある弦音を聞くことができます。
離れの際に弦が弓の対して強い力であたりますが、素材が柔らかいので、弓自体にかかる負担が軽減でき、適度な本数で弦が切れるので、弓自体を良い状態で長く使用することができます。
合成弦の比べると、弦が切れる確率が高いですが、竹弓自体の復元力を助けるなど、竹弓を長く良い状態で 使われることを望むのであれば、「麻弦」をご使用されることをおすすめいたします。
「合成弦」は、グラスファイバー弓・カーボンファイバー弓用の弦であり、素材の特性上、麻弦よりは、弦本体が堅く仕上がります。
合成弦には、一般的にアラミド系繊維が使われております。
ケプラー・テクノーラ・ザイロンなど 素材により値段と性能が異なりますが、
ザイロン系の弦は、非常に丈夫に仕上がる素材ですので、より高い 弦音をさせることができるため、人気があります。
弦を選ばれる時は、価格ではなく、どのような素材で作られている弦であるかを確認することが重要です。
特に、竹弓にザイロン系の合成弦を使用してしまったら、竹弓の破損する確率は非常に高くなってしまい、 いつ、破損してもおかしくないような状態になります。
ご自身の使われている弓にもっとも適した素材の弦を選ばれることをおすすめいたします。
上衣、袴、帯、足袋と、弓道を始める際には、最初に購入する弓道具です。 一般的には、上衣は白、袴は黒、足袋は白となっております。 弓道で使われている帯は、一般的に角帯と呼ばれる日本古来からある帯を弓道でも用いります。 女性も同様に角帯にて締めます。 着物について、男性は、基本的に黒紋付きに縞袴が礼装とされております。女性の方は、黒紋付きに黒袴・紺袴が礼装とされており、審査や、講習会等の極めて公の場にでる場合は、礼装にて参加してただくことが一般的です。
近的競技に使われる的、36cm的・24cm的 があり、36cm的には、霞的・星的の二種類あります。
又、24cm的には、 星的が使われます。
それぞれの的の大きさには由来があり、36cm的は、人間の胴の幅、又、24cm的は、人間の顔の大きさであるといわれております。
遠的競技では、100cm的を使います。
近的競技の的までの距離は、28m 遠的競技は、60mの距離で行われています。