ホーム マイページ カート
翠山雅

これから弓道を始められる方へ

「弓の選び方」「握り革の巻き方」について〜弓の種類の理解と握り革の巻き方について〜

弓道用の弓について

弓道の道具の中で、中心とも言える道具「弓」初心者の頃は、道場の弓を借りて練習する事が多いですが、最初から用意される方もいらっしゃいます。
一般的には、3ヶ月~6ヶ月程度練習してから購入される方がもっとも多いかと思います。弓力・素材(グラス・カーボン)はもちろんの事、弓の長さ(三寸詰・並寸・二寸伸)など、どの程度のレベルの弓を使うべきか悩まれる方が多くいらっしゃいます。
弓の素材(グラス・カーボン)弓力(強い・弱い)などから、ご自身に合った弓を使用することが上達への近道になります。

弓の素材について(合成弓の場合)

弓の素材については、大きく分けて「グラスファイバー」「カーボン」の2種類あります。
日本の和弓は、外側・内側に貼り合わせている素材にて弓の種類を分けております。
約87%は、木質部になります。(いずれのメ-カ-でもこの割合は同様です)

1.グラスファイバー製(ガラス繊維)
 木材を複数枚重ねて両面にグラスファイバーを貼り合わせて製作した弓になります。
復元力が強く、弾性、捻れ剛性が良く湿度や気温などに対しても変形しにくく、価格が他の素材の弓に比べて、安価であるため初心者の方が選ばれる事一番多い弓になります。
ただし素材の特性上の竹弓に比べて、弓を引いたときの柔らかさを持つ弓は少なく、また離れでの反動が必ずといっていいほどありますので手の内(左手)がどうしても固くなる傾向がございます。

2.カーボンファイバー(炭素繊維)
 木材を複数枚重ねて両面にカーボンファイバーを貼り合わせて製作した弓になります。
グラス製の弓に比べて、復元力が強く、弾性、捻じれ剛性・反発力がさらに強くなります。
弓本体の重量も特徴的でグラス製に比べて軽くなる弓が多いです。グラス系の弓と同じで、離れでの反動があります。

握り革の巻き方

握り革の巻き方

弓の強さ(弓力)・長さ(矢束)について

弓の長さの選び方について

「三寸詰・並寸・二寸伸・四寸伸」に対してご自身の矢束と適合する弓をお選びください。
お客様が使われる弓の長さは、矢束から判断できますのでご使用される弓の長さをご確認の上で弓をお選びください。
「身長や引いた時の長さで決めることをしないでください。」
必ず「矢束」にて弓の長さを決めるようにしてください。ご自身の矢束で引けるように練習する事が上達への近道になります。

矢束から選ぶ弓の長さ1

矢束から選ぶ弓の長さ2

【Point】
矢束から選ぶ弓の長さについて、製造するメーカーにより少し異なる場合がございます。
弓を購入される場合に悩まれる事がございましたらお気軽にお問い合わせください。
その際に、お客様の矢束とご購入予定の弓の銘柄を教えていただけましたらメーカー数値から適正な弓の長さをご提案いたします。

弓の弓力(強い・弱い)について

弓道の弓は、Kgで計測いたします。この場合「重い・軽い」と表現してしまう方がいますが、弓の場合は、「強い・弱い」と表現いたしますのでご注意ください。
弓に表記されている弓力は、その弓の最大の長さで引いた場合の弓力を表記する事になっておりますので、弓力を判断する為にもご自身の矢束は重要になります。

「並寸10kg」の場合は、85cmで引いた弓の力「弓力(kg)」
「二寸伸10kg」の場合は、90cmで引いた弓の力「弓力(kg)」

並寸の弓を矢束80cmの方が引いた場合、10kgではなく約8kg程度の弓力になりますので、ご理解の上弓を選ぶ必要がございます。

【Point】
弓力を選ぶポイントについて、ただ引くことが出来る弓を選ぶのではなく、引きこなす事ができる弓を選ぶ事が重要になります。
的前に立ち実際にかけを付けて矢をつがえた場合には、様々な負荷がかかりますので、無理な弓力を選ばず、ご自身の練習量から判断して、今、引ける弓をお選びいただく事が重要になります。

グラス弓・カーボン弓の使用上の注意点について

弓本体は、一般的に87%が木質部で出来ている商品になりますので、弓本体に対して無理な捻りを加えたりすると破損する事がございますので注意が必要になります。
あくまで、木材の表面にグラス繊維もしくはカーボン繊維のシートを貼り合わせた弓である事をご理解いただきご使用ください。

握り革の巻き方について

弓を使用していく上で、消耗品と呼ばれるものが「握り革」です。左手で持つ部分に巻く鹿革でできた弓具のことを呼びます。
使用する頻度により異なりますが、革が滑るようになってきたら交換するタイミングになります。練習量の多い方で一ヶ月1回程度交換する事が一つの目安になります。

握り革の革について

最近では、様々な革の握り革が販売されていますが、滑りにくい革を選ぶ事が重要になりますので、出来るだけ鹿革をご使用いただく事が大切であると考えております。
素材の特徴上、しなやかさと堅牢性、又、柔軟性を持ち、抜群の吸水性があります。剣道の道具もほとんどが鹿革で作られており、革の特性を考えると、もっとも適している革であるといえます。

握り革の巻き方

握り革を交換する際には、下記の道具をご準備ください。
・ハサミ
・木工ボンド
・爪楊枝など
・ヘラ

矢束から選ぶ弓の長さ2

【Point】
握り革を巻く際には、ボンドの量について注意が必要です。
ボンドを塗りすぎてしまうと次回巻きなおす際に握り革をはがす事ができず握り下なども素材により材破してしまう可能性があるので注意してください。
巻き直した後は、必ずヘラなどを使い空気抜きを行うことで少ないボンドで綺麗に巻くことができるようになります。

グラス弓・カーボン弓こちら>

グラス弓・カーボン弓

弓付属品はこちら>

弓付属品

suizan雅のHP