男性用の着物の知識と着物セットについて
審査会の際に着用が必要な着物。
前回の「女性用の着物の知識と着物セットについて」では、女性用の着物の知識と、翠山弓具店で取り扱っている着物セットについてご紹介いたしました。
今回は男性用の着物の知識と着物セットについてご紹介いたします。
審査会に赴く際の着物の着用の仕方~男性編~
連合審査会以上の審査に赴く際、男性は、和服着用と定められおります。
この際には一番良い着装と言われているが黒の着物に縞の袴を履くのが正装であり、好ましいとされております。
男性も女性と同様に、五つ紋を付けることで審査員の先生に最高の礼を示すことができます。
正装で審査に臨まれることは、着装の上でも礼を示すことにつながるのでございます。
審査の際、男性は肌脱ぎをする必要がございます。
肌脱ぎをすることは、本座にて行う所作として射礼に示されております。
男性は肌脱ぎをする必要があるため、女性以上に着物の裄(ゆき)の長さに気を付ける必要がございます。
(裄丈とは腕の長さのことでございます。)
裄が長いと肌脱ぎがしやすくなりますが、その分射がやりにくくなってしまいます。
ですから、男性の場合は着物は大きめではない方が良いとされております。
実際に裄の長さの測り方について、詳しくご紹介したいと思います。
裄丈の測り方
先ほども申し上げました通り、男性が着物を選ぶ際には裄の長さが重要でございます。
ですから、ご自身で丈を測るよりもどなたかに測っていただくことをお勧めいたします。
実際の測り方についてご紹介いたします。
まずは直立し、利き腕を水平から少し下げた状態にいたします。
そこから
首の後ろにある突起(頸椎点)→肩の真上(肩先点)→腕のくるぶし(手首点)
までの長さを測ります。
この長さに1~2cm足したのが裄丈になります。
翠山弓具店で取り扱っている男性用の着物セットについて
男性用の着物セットは、黒の着物と襦袢のセットになっております。
男性用にも袴は付いてきませんので、別途ご購入をお願いいたします。
こちらも素材はポリエステル100%で、ご自宅で洗える素材でございます。
ハリ感があるように仕立てられているため、柔らかい素材の着物よりも肌脱ぎがしやすくなっております。
肌襦袢の袖幅は、肌脱ぎがしやすいように左袖口を5cm広く作っております。
これまで肌脱ぎに苦労されてきた方にも、お勧めの着物セットでございます。
男性用のサイズは、小・中・大・中大・特大・特々中・特々大の7サイズをご用意しております。
既製品の着物は裄丈で選ぶことが大切ですので、それぞれの裄丈をご紹介いたします。
・小:67cm
・中:69cm
・大:71cm
・中大:71cm
・特大:73cm
・特々中:75cm
・特々大:77cm
男性用も女性用と同様、単品とセットの着物に違いはございません。
男性用の場合も女性用と同様、単品とセットの着物は同じものでございます。
特に質に違いなどはございません。
ですから、初めて着物を買われる方や他メー
カーの着物・襦袢をお使いの方には着物セットを、リピーターの方には着物の単品の購入をお勧めしております。
なぜ他メーカーの着物と襦袢を使っている方にも着物セットがお勧めなのかと申しますと、他メーカーの着物や襦袢は同じサイズでも丈などが異なることがあり、サイズが合わなくなる可能性があるからでございます。
ですから、初めて翠山弓具店で着物を購入される際には、着物セットのご購入をお勧めいたします。
疑問点や不安な点にお答えいたします。
男性の場合は女性と違い、着物を着慣れていない方が多くいらっしゃいます。
中には、弓道を始めたことにより初めて着物をお召しになった、という方もいらっしゃるかもしれません。
男性にはなかなか馴染みのない着物でございますので、疑問に思うことも多々あるかと思います。
何か分からないことなどございましたら、是非指導者の方にご相談ご相談くださいませ。
それでも疑問に思うことや不安なことなどございましたら、翠山弓具店でもお力添えできることがあるかと存じます。
是非お気軽にご相談くださいませ。
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