弓具はどんな順番で選べばいい?
弓道に挑む方は年々増加傾向にあり、現在の弓道連盟の登録人数はのべ12万6000人程にものぼります。
つまり、初めて弓道を始める方には、分からないことや、不明な点などが大いにあることと思われます。
そうなってきますと、初心者の方が抱える、弓道に対する疑問や悩みも増えるのでございます。
特に、弓道具選びというものは誰しもが通る道であり、多くの方が悩んでおります。
実際に弓道にて道具が必要になる時期を具体的にご紹介して参ります。
弓道衣
弓道に挑む上で最初に必要となるのは弓道衣でございます。
初心者の方などは、道場などのルールに従い着用を心がけて下さい。
又、後々の試合や審査に出る時には弓道衣が必ず必要となります。
審査を受けること、大会に出ることが目標の場合は、
早い段階から弓道衣に慣れておくことが必須といえるのでございます。
この他にも、練習時には白い足袋の着用が必要となります。
女性の場合は、胸当てを使います。
このように、男性、女性によって必要なものも変わってくるので自分に必要なものを確認しておきましょう。
弓かけ
弓かけという、実際に弓を引く際に必要となる右手に付けるものがございます。
弓かけは、初心者教室を行っている道場で貸し出しを行っている場合もあります。
しかし、弓かけは、早い段階から購入しておくことが望ましいでしょう。
弓かけというものは、革製でございますので、使い込む程に慣れていき、
幾度もの練習をこなしていく内に、ご自身の手に馴染んでいくのでございます。
弓道において、弓かけは、大切に使えば一生ものとなります。
ですから、最初に弓道衣を購入する際、弓かけも購入しておくこともおすすめいたします。
矢
基本的な練習を経て、的前という練習に入った頃には、また新しく弓道具が必要になってまいります。
的前は、28メートル先の的に矢を飛ばす練習をするので、あらぬ方向に矢が飛んでしまうこともあるのです。
矢を道場から借りて練習していると、矢を壊してしまった場合に弁償が必要となるケースがございます。
弁償する金額を考えると、自分で矢を購入した方が安く済む場合が多いのです。
また、ご自身が購入された矢を使うと、道具を大切に扱う気持ちも強くなるのでございます。
矢を初めてのご購入の場合は、絶対に痛んでしまうものだと割り切って、
他の矢の製品と比べて割安なジュラルミン製の矢がおすすめでございます。
矢の修理代が矢の代金を超えてしまう事もあるので、買い替えが基本だということも頭に入れておくことが大切です。
弓
早期に購入する道具が多い中、弓だけは別扱いです。
弓の購入時期は、弓道の開始から大体1年ほどといわれております。
また、貸し出しの弓での練習を2~3年こなしてから購入する方もいらっしゃいます。
後ほどご説明しますが、早い段階から竹弓を使って練習することが正しい技を覚える上で効果的とされているので、竹弓を使用している方は購入が早い傾向にあるのです。
弓は他の弓道具と比べて高価なものでございます。
なので、選び方も慎重に決めていただく必要性があります。
弓にはグラスファイバー弓、カーボンファイバー弓などの弓があります。
これらの弓は、矢勢が早い傾向にあり、初めての弓としてはリーズナブルです。
竹弓は、多少お手入れが必要ですが、正しい弓道の技を身に着けるためには最適です。
ご自身の目的に合わせて、弓を選んでいくことが大切でございます。
弓道具は選ぶべき順番を大切に
弓道を始めた駆け出しの時は、弓道衣と弓かけの2つがあればしばらく困ることは無いでしょう。
その後、的前で矢を飛ばす時に、ご自身の矢を選んでおいた方が今後の費用が抑えられます。
最終的に、目的に沿った弓を各々のタイミングでご購入されるとよいでしょう。
ご自身の道場の指導者に相談すれば、購入するべき弓道具の選び方も教えていただけることと思います。
指導者の助言に関しまして、好みなどの点から疑問に思うこともあるかと思われます。
そういった時には、私たち翠山弓道具店からも助言をすることが可能でございます。
弓道を嗜む弓具店でございますので、ご安心してご相談頂ければと思います。