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翠山雅

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弓道具の選び方

弓具の値段は何によって変わるの?〜矢編〜

矢の値段

弓具の値段は何によって変わるのかご存知でしょうか。
今回は矢のお値段についてご紹介いたします。

竹矢

竹矢

竹矢というのは、「矢竹」という種類の竹を使って作られております。

竹矢を作るためにはかなりの手間がかかっております。
まず曲がっている矢竹は火であぶって矯正し、とぎで表面を削り、4つの節を揃えます。
竹は節が揃っていないと製品になりませんので、職人が節の揃っている竹を何万本の中から探して揃えます。
その上で、太さ・重さを揃えて、羽をつけることで矢が完成します。

このように、竹矢はかなりの手間と大変な作業を経て作られているものなので、高価になっております。
ただ、節があることにより竹矢は強く、振動に耐えられる作りとなっております。

また、自然素材ならではの味が感じられることも、竹矢の良さの一つでございます。
その分お手入れの手間はございますが、竹からにじみ出る味わいを感じ、竹を使った道具を自分なりに育てる楽しみも、感じていただければと思います。

ジュラルミン矢

ジュラルミン矢の9割は、アメリカのイーストン社によって作られております。
ジュラルミン矢は湿度に強く、変形はございません。
また、工業製品ですので均一性がありますし、羽を付けるだけで作れますので、比較的安価にお買い求めいただくことができます。

ですから、矢の消耗の激しい初心者の方は、初めのうちは安価なジュラルミン矢をお使いいただくことをおすすめいたしております。

ジュラルミン矢

ご自身にあった道具を使いましょう

弓道具は値段の違いがかなりあるものですが、高ければ高いほど良いのかと言われれば、必ずしもそうとは限りません。
お値段よりも、ご自身に合っているかどうかで選んでいただくことが大切です。

ご自身に合っているかどうかの見極めるためには、指導者の方にご相談していただくことが一番の近道かと思います。
しかしながら、指導者の方にご相談いただいた上でも迷っているような場合には、
翠山弓具店は自身も弓を引く弓具店として、ご相談を受けることも可能でございます。
お気軽にご相談いただければと思います。

カーボン矢

カーボン矢は、ジュラルミン矢よりも高価になっております。

カーボン矢とジュラルミン矢の違いは硬度にございます。
ジュラルミン矢は曲がることがありますが、カーボン矢は曲がりにくくなっております。
湿度にも強く、耐久性・均一性にも優れているため、近年では好んで使う方が多くなっております。

カーボン矢

羽の違い

矢の羽の種類

矢のお値段は羽の違いによっても異なります。

ジュラルミン矢に使われることの多い七面鳥は、主に輸入品となっております。
一般的に、養殖された七面鳥の羽を染めた上で、切って使います。

他には水鳥、黒鷲(くろわし)や鷹の羽が、弓道の矢には使われております。
一般的には七面鳥の羽が使われることが多いです。

羽の種類によって、矢の飛び方が違うのかと言いますと、特に関係はございません。
好みで選んでいただくのがよろしいかと思いますが、初心者の方は矢の消耗が非常に早く、1年ほどで買い替えの必要がございます。
ですから、安価なものをお選びいただくことをおすすめいたします。

ご自身に合わせた矢を選ぶ

矢の値段の違いは、素材だけではなく羽の種類によっても変わってまいります。
初心者の方におすすめ、などはございますが、熟練度だけで選ばなければならない、ということはございません。
弓道を続けていくうちに、ご自身なりの楽しみ方や心構えが変わる場合もございます。
ご自身の目的などに合わせて、お選びいただければと思います。

選び方に迷った際には、指導者の方にご相談いただき最適なものをお選びいただくことがおすすめでございます。
それでも疑問点などがございましたら、翠山弓具店は自身も弓を引く弓具店としてアドバイスすることもできますので、
お気軽にご相談いただければと思います。

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