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翠山雅

翠山雅

弓道具の選び方

弓道具のお手入れ

弓道の道具のお手入れ方法について、お伝えさせていただきます。
日本の伝統的な古武道といえる弓道ですので、
弓具のお手入れなども難しいのでは、と思われる方も多いかもしれません。
しかし、実際には、日々行うお手入れに難しいものは一切ございませんので、
気軽に弓道を楽しんでいただきたく思います。

購入した店舗でお手入れ方法なども聞けますので、
初心者の方や不安な方は初めに聞いておいた方が良いかと思います。

かけ袋と小物

弓道具の種類別のお手入れ方法

弓

弓は基本的に何もお手入れを行う必要はありません。
使用するたびに拭いたり、油を塗るなどのお手入れはございません。
しかし、持ち手の鹿皮の握り皮を一ヶ月に1~2回変える程度の
お手入れは行います。

竹弓は自然の素材を用いて作られているため、
多少の気遣いが必要になってまいります。

特に新しい竹弓の場合は、弦を外しておいたままですと、
竹の元の形に戻ろうと形が反っていってしまいます(裏反が大きくなります)。
日頃から、必要な時には弦を張っておくなどの気遣いが大切となります。

竹弓は、湿度や気温によっても微妙に状態に変化がございます。
細やかな気遣いが必要となってまいりますが、そうした日々の行いにより
弓具への想い入れがより一層深くなるのだと思います。

竹弓は長くご利用いただく事により、その色艶に味わいが出てまいります。
それこそが竹弓の良さと言えます。
竹弓の成(形)の変化が気になる場合は、購入されたお店にお持ちください。
すべて修理が可能です。

グラスファイバー弓、カーボンファイバー弓などの合成弓は
自然素材ではないため、お手入れの必要がありません。

矢

矢も弓と同じで基本的なお手入れはございません。
竹矢の矢尻は、矢から取れてしまわないように錆びさせないといけないので、
矢に土がついてしまって錆びてしまうのでは…と心配する必要はありません。
鉄製の矢じりを使用することが、竹矢にとっては重要なことです。

竹弓と違い、竹矢の場合、天然油を用いて矢を拭くことで竹の割れ防止につながり、
長くご愛用することが可能になります。

かけ

かけ

かけは、10~20年と長く愛用していただける品という事もあり、
一番お手入れが必要になってまいります。

革製品ですので、使用後はなるべく陰干しをして乾かしてください。
夏は特に湿気で乾きづらいため、最適なお手入れを行わないとカビが生えてしまう可能性が高いです。

夏の日や陰干しで十分に乾かない場合は、ドライヤーで乾かすことをおすすめします。
店舗でも、修理の際に湿っていた場合は、ドライヤーを使用して乾かしております。

かけは日々の扱いがとても大切です。
ご自身の手に馴染ませたかけは、弓道を続けていかれる中で
力強い味方となってくれます。

お手入れが必要と申しましても、それほど難しいものではございません。
手をかける事により、弓具に対する愛着が一層増すのではないかと思います。
不具合や修理など、お手入れの範囲を超えた有事の際には、
弓具店や修理店にご相談していただくのが一番です。

こちらをご参考に、弓道をより気軽に楽しんでいただければ幸いでございます。

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