老舗の弓具店おすすめの弓具

私たち翠山は、明治３６年創業の弓道具店でございます。

伝統文化を大切にし、現代弓具の良さと伝統弓具の良さを、お客様に正しくお伝えし、これからも守り続ける使命があると考えております。

近年、現代弓道はスポーツ化し、弓道具としてはあまり好ましくない配色のものや、今風のデザインの弓具が見られるようになってきました。
時代の流れといたしましては、仕方のないことではございますが、
私たちは「日本武道　弓道」とお伝えする立場として、今風のデザインの弓具のお取り扱いはいたしておりません。

弓道具を安心してご購入して頂ける店であり続けるために、私たちは本物志向にこだわり、それを商品の品揃え、という形で表現いたしております。

弓道具は身に着けるものでございます。
と同時に、他の方から見て、射手の品格を手助けするものでもございます。
翠山は弓道具の専門店としての誇りと責任を持ち、お客様の手助けができる弓道具を販売し続けたいと考えております。

また、私たちは、自身も弓を引く弓道具店であります。
弓道家としての知識と経験に基づき、おすすめの弓道具を今回はご紹介いたします。

おすすめの弓

弓には、竹、グラスファイバー、カーボンファイバーの３種類の素材があり、それぞれに特徴がございます。

グラスファイバー弓は、初心者の方におすすめの弓でございます。
矢を遠くに飛ばすことができますし、形状が変化しにくく耐久性があることが特徴です。
竹弓と違い、お手入れの必要もございません。

カーボンファイバー弓は、中級者の方におすすめの弓でございます。
グラスファイバー弓よりも軽いのですが、反発力が強いため、最も遠くに矢を飛ばすことができる弓です。
こちらもグラスファイバー弓と同様に、形状が変化しにくく、お手入れの必要がございません。

竹弓は、中級者、上級者の方におすすめの弓でございます。
他の弓と違い、自然素材の竹を使い、熟練の職人が一張一張手作業で作っております。
自然素材のため、同じ弓は一切なく、また、使えば使うほどに味わいが出てくるのが特徴です。
竹弓は、引き味が柔らかく、変な力みが付きません。又、離れでの反動がほとんどなく、
少ない力でも竹弓ならではの反発で矢勢を出すことができます。

おすすめの矢

矢には、竹矢、ジュラルミン矢、カーボン矢の３種類がございます。

ジュラルミン矢は、初心者の方におすすめの矢でございます。
矢というのは、弓道具の中で最も消耗が激しいものであり、初心者の方ですと頻繁に買い替える必要がございます。
そのため、安価でありながらも、環境の変化に左右されず耐久性のあるジュラルミン矢は、初心者の方におすすめでございます。

カーボン矢は、中級者の方におすすめの矢でございます。
振動に強く、丈夫であることが特徴です。
炭素繊維製なので、ジュラルミンよりも耐久性に優れ、硬度があります。

竹矢は、中級者、上級者の方におすすめの矢でございます。
自然素材の竹を使用しているため節がございますが、この節のおかげで強度があり、振動に耐えられます。
また、竹矢も竹弓と同様に、一本一本熟練の職人が手作業で作っているため、高価ではありますが、使うほどに味が出てくることが特徴です。

おすすめの弓かけ

弓かけには、三つがけと四つがけの２種類がございます。

三つがけは、９割以上の方が使用されており、親指、人差し指、中指を包み込むようにできております。
あまり強い弓力を使用しないため、初心者の方や女性の方が多く使うようになりました。

四つがけは、三つがけより指が一本多く、薬指まで包み込む形となっております。
弓力が非常に強い弓を引くときに使われることが多いため、中級者、上級者の方向けのかけでございます。

かけは、最初に揃える弓具でございます。
鹿革で作られているため、使い始めは硬く余計な力がかかってしまうので、早くからご自身の手に馴染ませておくことが大切です。

最後に

弓道は奥の深い武道でございます。
技術面もさることながら、それ以上に精神面を鍛えなければなりません。
手先の技量ばかりにこだわっていては、的中が継続できないばかりか、いずれ悪くなってしまう可能性もございます。

弓道具に対しても同様で、どれだけ高価な弓道具を使おうとも、精神面を鍛えなければ、道具の持つ本来の力を引き出すことはできません。
弓道具について分からないことは指導者の方にご相談頂き、お選びいただければと思います。

しかしながら、指導者の方にご相談した上でも、分からないことやお悩みのことがございましたら、
私たちは自身も弓を引く弓道家として、お客様の悩みに共感し、お客様の弓道具選びのお手伝いができればと考えております。

今回おすすめした弓道具は通販でもご購入頂けます。