ホーム マイページ カート
翠山雅

翠山雅

弓道具の選び方

弓道具の種類と特徴を詳しく知ろう~弓編~

立禅と呼ばれるほど、精神を集中させ的を射る武道、弓道。
心静かに、自分を信じて的に向かう姿勢が大切です。
日本武道弓道の顔である「弓」の種類と特徴について
ご説明させていただきます。

竹弓

【素材】

竹弓

竹弓または、カーボン内蔵竹弓の2種類がございます。
竹弓の素材は、70%程度竹で出来ています。

芽が出てから3年物のの真竹(まだけ)の中から、
さらに節間、節の高さ、直径、曲がり等
条件に合うものだけが選ばれます。

竹弓の内部構造

側面の側木には、木材(ハゼ・山桜)を使用し、
外・内側に2本の竹を張り合わせ、成(形)をつくります。
製作する職人によってそれぞれ構造や特性がありますが、
全て天然素材を使用しています。

竹弓の取り扱い一覧

グラスファイバー弓、カーボンファイバー弓

竹弓とは違い、内部構造は木材を使用ており(※一部竹を使用する商品もございます)、
グラスファイバーやカーボンファイバーを張り合わせて形を作ります。

グラスファイバー、カーボンファイバーの内部構造

現代技術の「グラスファイバー」と炭素技術「カーボンファイバー繊維」
などの現代合成素材を使用することで量産が可能となり耐久性が高く、
手入れが非常に簡単な弓でございます。

グラスファイバー弓の取り扱い一覧

カーボンファイバー弓の取り扱い一覧

まとめ

上記3種類は素材で名称を分けております。
竹弓の構造は、側面が木材、弓の中心部分はヒゴと呼ばれる竹を縦に組み合わせたもので出来ており、外・内側部分に竹を使い、反発製を出します。
グラスファイバー・カーボンファイバー弓の内部構造は、木材を組み合わせたもので出来ており、外・内側を反発性のある素材で挟んでおります。

弓道をこれから始めるという方は、グラスファイバー弓、またはカーボンファイバー弓を多く選ばれ、
段位の3~4段で竹弓を買うというのが一般的となっております。

昇段審査の基準となる弓道教本には、弓の素材の話は載っておりませんので、
全日本弓道連盟はそこまで弓道教本と竹弓の関係性にこだわりはございません。

ですが、弓道教本は竹弓しかなかった時代に書かれているため、
全ての基準が竹弓となっております。
グラスファイバー弓から竹弓への移行は、人によっては容易ではありませんので、
昇段を目指す方は早めに竹弓に慣れておいた方がよいでしょう。


弓は使うごとに味わいと愛着の湧く奥深い道具です。
ご自身に合った弓を選び、より深く弓道を感じて頂ければと思います。

【弓力】

弓力(弓の強さ)は弓の厚みを薄く、または厚くすることで調節されます。

弓を購入される際は、今引いてる弓の弓力を計ってからの
ご購入をおすすめいたします。

竹弓ですと、1kg~2kg程度
合成弓でも0.5kg程度
弓力が下がることがあります。

また、竹弓の場合、使用年数が10年程経過したものですと、購入当時の弓力より
大幅に弓力が落ちている場合もありますので、引く弓の弓力を正確に計測後、
ご購入されることをお勧めいたします。


竹弓・・・弓力が落ちやすい、落ちない弓もある(竹弓は個体差があまりにも多い)
合成弓(グラスファイバー/カーボンファイバー)・・・弓力が基本落ちない


竹弓は、季節により弓力が強くなったり弱くなったりするため、
竹弓を愛用されている方は、季節に合わせて四張りから五張りの弓を持つ方が多いです。

【値段】

さまざまな弓道具

弓道具は金額が高ければよいものと思いがちですが、
そういったことはございません。

有名な職人が作られるからといって、
お値段が高いという事もございませんし、その職人次第といえます。

弓は成(形)で決めることが最も大切でございます。
金額で選ぶものではございません。

弓を使用される目的や年齢、性別、体格など、ご自身に最も合う弓をお選びいただき、
日本武道、弓道の奥深さに気軽に触れていただければ幸いでございます。

suizan雅のHP