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翠山雅

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弓道具の選び方

弓道の道具、竹弓とは?

竹弓

弓道教本は、グラスファイバー弓やカーボンファイバー弓が
存在しなかった時代に書かれたものですので、
記載内容は全て、竹弓が基準となっております。

古来より使用されてきた伝統工芸品、竹弓の特徴について、ご説明してまいります。

竹弓の性質

竹弓は、主として高段位「参段以上」の方にお使いいただいている弓でございます。

その品格ある佇まいは、弓道の象徴とも称されております。

競技上の特長といたしましては、
竹の伸縮性を活かした強い矢を出せることが大きな強みとなります。


天然の竹を用い、弓師(弓の職人)の手によって
一張り一張り製作されるものですので、
お取り扱い方法が複雑という点や、価格がお高くなるという点から、
初心者の方には、強くおすすめはしておりません。

これから弓道を始められるという方は、
初めにグラスファイバー弓やカーボンファイバー弓を選ばれ、
段位の参~四段で竹弓に移行されるという流れが一般的となっております。

しかしながら、
段位に関係なく、弓道に長く携わる心づもりでいらっしゃる方でしたら、
早いうちから竹弓をお使いいただくのも良いかと思います。

竹弓の素材

翠山の弓道具

竹弓は、芽が出て三年ほど経った竹素材を用いております。
弓師がそれぞれの竹の癖を見極めながら、
一張り、一張り、手作業で製作しております。

天然素材を使用することから、
厳密に同じものは存在しないとされますので、
伝統工芸品のとしての一面も持っております。

竹弓には、竹弓と、カーボン内蔵竹弓という
二種類の弓がございます。

竹弓は、全体の七十パーセントほどに竹を用いた弓になります。

カーボン内蔵竹弓は、竹弓の内部にカーボン素材を組み合わせたものになります。
価格がお高くなりますが、
竹弓と比較しまして、管理がしやすいという利点を持っております。

竹弓のお取り扱い

竹弓は、製作した弓師によって異なる特性を持ち、
一張り一張りに繊細な個体差がございます。

とりわけ、竹弓においては、
気温や湿度の変化によって弓力に大きな差を感じることもございます。

竹弓と、カーボン内蔵竹弓のどちらの弓におかれましても、
グラスファイバー弓やカーボンファイバー弓をご使用いただく際より、
細やかな管理が必要となることと思います。

お取り扱いや、お手入れ方法の詳細につきましては、
信頼できる師範や指導者の方に実物を見ていただいた上で、
ご相談いただくのが良いかと思います。

竹弓のお取り扱いについて、
はじめは難しくお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、
慣れていただくうちに、問題なくご使用いただけることと思います。

まとめ

竹弓のお取り扱い一覧

竹弓の特徴についてご説明してまいりましたが、
弓の選定において最も大切なのは、
ご自身に合ったものを見つけていただくことでございます。

価格のお高い弓や、有名な弓師による弓が
ご自身に最適なものかどうかは、
確実には申し上げられません。

しかしながら、竹弓の持つ特性に関しましては、
強い矢を出すことをお望みのすべての方の
お耳に入れさせていただくのが良いかと存じました。

古来より使用されてまいりました竹弓は、使用者さまの肌を通して、
奥深い弓道の魅力を教えてくれることと思います。

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