中級者におすすめの弓具～矢編～

弓道を始められ、慣れてきた中級者の方には、
ご自身の成長や今使われていらっしゃる弓道具に、
疑問や不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。


その中でも、弓や矢など使用者の成長に合わせ
変えていく弓具もございます。

特に初心者の頃は、消耗品である矢は、
単純に安価なものを選ばれていた方が多いと思います。


弓道に慣れた中級者の方で、弓の見直しをされた方は、
使われる矢も見直す必要がございます。

そんな中級者の方におすすめの矢をご紹介してまいります。

中級者におすすめの矢

矢は消耗品でございますので、
初心者の頃は、矢の中で非常に安価で扱いやすい
ジュラルミン矢を使われている方が多いと思います。

弓道に慣れ、ご自身のなかで、

「もう少し高みを目指したい」
「今よりも更に的中を向上させたい」

という気持ちが芽生え始められましたら、
カーボン矢をご使用いただくことをおすすめ致します。

カーボン矢の特徴

カーボン矢はカーボン繊維でつくられた矢でございます。
強度に優れ、曲がることがなく、ジュラルミン矢と比べても丈夫なシャフトです。

ジュラルミン矢と比べても、カーボンはしなる素材ですので、矢勢が早くなります。
ですから、矢色のでない安定した矢を放つことができます。


ジュラルミン矢よりも高価な素材のため、
値段がジュラルミン矢と比べ、多少張ってしまいます。
しかし、ご自身の放つ矢に疑問を感じられたり、
的中をより目指したいと思われる方は、
一度カーボン矢をお試しいただいて、
その放つ矢の感触を感じていただきたく思います。

他の矢からカーボン矢へ

ジュラルミン矢に慣れた方は、なかなか他の矢に変えることに
戸惑いを感じる方もいらっしゃるかと思います。

しかし、ジュラルミン矢とカーボン矢では、放つ際の感触に
違和感を覚えるほどの、大きな違いはございません。

大きな違いには、カーボン矢は矢を放った際に、ジュラルミン矢と比べてしなる素材ですので、矢勢が比較的向上することがあります。

他に、ジュラルミン矢よりカーボン矢は、
触ったときの冷たさがないのと、
シャフト同士が触れ合う音が低めになります。

カーボン矢はジュラルミン矢に比べて丈夫ですが、
竹矢と同様、折れることはございますので、ご注意ください。

しかし、弓道を続けられているなかで、練習で矢を放ち、
折ってしまう矢の本数は弓道を始められた頃に比べ、
随分と少なくなっていらっしゃるかと思います。

ご自身の成長に合わせ、持つべき矢も
見直してみてはいかがでしょうか。

最後に

弓道を続けられ、ご自身の心を鍛えていくなかで弓道への
想いも同時に大きくなられていらっしゃることでしょう。

中級者の方には、様々な壁にぶつかり、
ご自身がこの道具でよいのだろうかと不安に思われたり、
ご自身の成長に悩まれたりする方もいらっしゃるかと思います。

しかし、その悩みと向き合うことが、弓道にもっとも大事な
心を鍛えるということに繋がります。

この機会に弓道に初めて触れた時の初心を思い出され、
ご自身の弓道に対する想いや、目標、目的を
再確認してみてはいかがでしょうか。

ご自身の心と向き合うことで、おのずと使うべき弓道具も
見えてくるはずでございます。