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翠山雅

翠山雅

弓道具の選び方

上級者におすすめの弓具~矢編~

弓道に長く携わり、慣れてきた上級者の方には、
日々の鍛錬に物足りなさを感じられている方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

そういった方は、更なる高みを目指し、
日本弓道の優美を突きつめてみるのも良いかもしれません。

日本古来より使用されてきた、天然の竹を使用した弓具で弓道を行うことにより、
今まで磨かれてきた、ご自身の本来の実力が発揮されることとなります。

向上の心をお持ちの方は、一度試されてみてはいかがでしょうか。

竹矢の性質

竹矢

シャフトの部分が竹で作られたものを、竹矢といいます。

竹は、「矢竹」という名称のものを用います。
節の位置が低く、節を境に曲がっていることがないため、
矢にするには最適な性質を持っています。

選び抜かれた素材で、職人が一本一本、手作業で製作しております。

矢の選び方

矢を選ぶ際に重要な点は、矢の太さ・長さです。

弓道では、使用する弓の強さに合わせて矢を決めるのが
一般的と言われています。

強い弓をお使いの場合には太めの矢を使い、
弱い弓をお使いの場合には細めの矢を使う方が良い、というものです。

使用する方に合った硬さ、重さ、太さの箆(の)を選ぶことが、
安定した矢飛びにつながり、的中率の向上になります。

竹矢の金額

竹矢は、職人の大変な労力と時間がかけられたものです。
均等ではない自然の竹の中から、手作業で一本一本、
矢にふさわしい素材を選別しております。

その工程により、他の矢よりも高価になりますが、
自然ならではの風合いや手触りが感じられ、
一本一本が、他にはない唯一の物となります。

放つ矢に想いを込められる上級者の方にお使いいただくことは、
職人の立場におきましても、きっと幸いとなることと思います。

お取り扱い矢一覧

竹矢のお手入れ

矢は消耗品ですが、大事にお手入れをすれば、
長く使っていただける弓具となります。

竹矢は、湿気の多い場所に置かれると、
曲がりが発生したり、虫がつく原因となってしまいます。
矢が雨などで濡れてしまった場合は、乾いた布で充分に湿気をお取りいただき、
普段は矢筒に防虫剤を入れて保管されますと、長持ちいたします。

羽が皴になってしまった場合は、
水を沸騰させたやかんから蒸気をそっと当てると、元に戻ります。

使用後は、植物性油の染みた布でよく拭いていただき、
箆割れ、筈割れ、矢の根や羽根におかしなところはないか、
丁寧に点検されることをおすすめいたします。

また、新しい竹矢は、三カ月ほど使用されましたら、
一度、弓具店で曲がりの矯正(矯直し)をするのをおすすめいたします。
その後も、年に一度の頻度で矯直しをしていただくと、
長くお使いいただけます。

竹矢は、自然素材由来のもの故に、お手入れには少々手間暇がかかります。
お持ちの弓道具に愛着を持って接することは、
ご自身の弓道にかける熱意を、よりいっそう高めてくれるかもしれません。

まとめ

現在お使いの弓道具に慣れていらっしゃる場合、
今から竹弓や竹矢に変更するのは、最初は少し戸惑われるかもしれません。

しかし、自然素材の竹ならではの、矢の放たれた音、しなり、飛び方は、
弓道を突きつめていらっしゃった方には、ぜひ体験していただきたいと思います。

自然素材の竹だからこそ、使っていくうちに、
味わいや育てる楽しさが出てまいります。

お持ちの弓道具をもう一度見直してみることで、
語り継がれる日本の伝統、弓道がより楽しいものとなるかと思います。

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