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翠山雅

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弓道具の選び方

上級者の弓具の相場は?

上級者の弓具の相場。

弓道に長く携わり、弓道を極めてきた上級者の方は、更なる高みを目指し、鍛錬に励まれていることでしょう。

弓道は、本来弓道教本に示してあるように「真・善・美」を目標に修練する武道であります。矢をただ的に当てるだけの武道ではないので、射技・体配・射品射格が上級者の方には求められます。中級者から上級者へのステップアップとして、射技・体配・射品射格の上達にこだわり、日本の武道弓道の美を求めていくことも大切だと思っております。

ここでは、上級者の方へのおすすめの弓具と、その相場についてご紹介いたします。

弓のお値段の相場

今までは、グラスファイバー弓やカーボンファイバー弓をお使いだった方もいらっしゃると思います。
鍛錬を積み、更なる技術の向上を目指すのであれば、竹弓をお使い頂くことをおすすめいたしております。
竹弓をお使い頂くことにより、弓道に必要な動作や射形などを身に着けることができ、より一層美しく見せることができます。

竹弓は他の弓と違い、職人が自然素材を使用し、一張一張手作業で作っております。
同じ弓は一切ないため、より愛着が湧くでしょうし、使うごとに味が出てまいります。

竹弓は、引き味がやわらかく、変な力みが付きにくいことが特徴です。
また、竹弓の伸縮性を生かし、少ない力でも矢勢を出すことができます。

竹弓をお使い頂く上での注意点といたしましては、竹弓は自然素材のため、季節や環境に大きな影響を受けます。
湿気や乾燥により、形状が変化したり、しなりや離れでの反発が変わったりいたします。
そのため、竹弓をお使いの際には、それをご理解頂く必要がございます。

また、竹弓をお買い換えになる場合の注意点ですが、使用年数が10年経過したものですと、大幅に弓力が落ちている場合がございます。
そのため、弓力を正確に測定後にご購入して頂ければと思います。

竹弓の相場といたしましては、9万円〜10万円前後となりますが、有名な職人が作った竹弓には非常に高価なものもございます。
しかしながら、弓道具全般にいえることではございますが、お値段が高いから良いのかと言われれば、そうではない場合もございます。
お値段よりも、ご自身に合ったものをお使いいただくことがおすすめでございます。
指導者の方にご相談頂き、ご自身に合った弓をお選びいただければと思います。

竹弓のお取り扱い一覧

矢のお値段の相場

弓道を突き詰めて来られた上級者の方には、竹矢を是非体験して頂きたいと思います。
自然素材の竹ならではの、しなり、飛び方は、ジュラルミン矢やカーボン矢とは全く異なる感覚のものです。
古くより使用されてきた竹矢で弓道を行うことにより、今まで磨いてきたご自身の技術を、より一層高めることができるでしょう。

矢を選ぶ際に重要なことは、矢の太さ・長さ・重さです。
弓道では、使用する弓の強さに合わせて矢を決めるのが一般的と言われております。
すべての弓力に言える事ですが、まずは、重さ・太さが重要になります。
弓力に応じて、矢の重さを決めますが、飛ばす道具である事から、あまりにも軽い矢でもいけません。ある程度適性の重さを決めてから竹矢をお選びする事が重要でございます。
重さにつきましては、射手により好みがございますので、指導者の先生に聞かれると良いと思います。次に太さですが、これも好みがありますが、細すぎるものは近的用としてはあまり適性でない場合があります。ある程度(8.0mm以上)は竹矢の場合は必要となってくる事がございますので、指導者の先生に良くご相談ください。

竹矢は、熟練の職人が様々な工程を経ることにより、完成するものでございます。
そのため、お値段は高くはなりますが、やはり自然素材ならではの味が感じられます。
また、竹矢には節がございますので、強度があり振動に耐えられるのも特徴の一つです。

竹矢の相場といたしましては、4~10万円程度となっております。

最後に

自然素材の竹を使った弓道具は高価ではございますが、使えば使うほど味が出てくるものでございます。

最初はお手入れの大変さに戸惑われることもあるかもしれませんが、使っていくうちに愛着が湧き、今まで以上に弓道具を大切に扱われるのではないでしょうか。
竹からにじみ出る味わいや、竹を使った弓道具を育てる楽しさも、上級者の方には是非実感して頂けたらと思います。

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