失敗しない弓の選び方
弓は、弓の道と書いて弓道と書くように、弓道の代名詞ともいえる弓道具でございます。
ほかの弓道具と比べてみれば、金額は高額ですので、選ぶ際は慎重になる必要性があります。
知識が伴っている熟練の弓道家であれば、ご自身の体に合う弓を感覚的に選ぶことも可能です。
しかし、初心者が何も知らずに弓を選んでしまえば、間違った弓を購入する可能性が高いのでございます。
それでは、失敗をしない正しい弓の選び方を覚えて参りましょう。
弓道具は全て、指導者の方への相談から
弓道具が欲しいと考えたとき、まずは道場の指導者の方にご相談する事が大切です。
実際に弓道を経験してきた指導者に相談することで、今の実力で本当に必要なものかどうか、実感することが大切でございます。
助言をいただいた上で、自分の目指す弓力を半年程度の長期スパンで決め、鍛錬を積んでいくことが弓選びでも大切です。
ご自身の弓力を知りましょう
弓を選ぶ上で絶対に必要となるのが、自身の引ける弓力の弓を選ぶ事です。
指導者の先生や一部地域で使われている、自身の引ける弓力の目安になる計算式がございます。
「体重の3分の1×7~8割」
「握力の半分×7~8割」
をそれぞれご自身の体重や握力に置き換えて計算いたします。
この計算式を使えば、ご自身の引ける弓力の目安として知ることが可能ですが、あくまで目安でございます。
最終的には実際に引いて選ぶこととなりますので、実際に弓具店に足を運ぶことをおすすめいたします。
弓の種類
弓の種類についても、心得ておくことが大切でございます。
弓によってそれぞれ特徴があります。
なので、どの弓を選ぶかは、目的と価値観で選ぶことが大切です。
弓の種類と、特徴についてご紹介してまいります。
グラスファイバー弓
グラスファイバー弓は、矢勢が早く、遠くに矢を飛ばす事を目的とする方に非常におすすめです。
弓が持つ反発力が高いので、矢勢が良く、遠くに矢を飛ばすことができます。
費用の面で見ても大分リーズナブルな部類ですので、最初に買う弓として人気があります。
カーボンファイバー弓
カーボンファイバー弓は、グラスファイバー弓より矢勢が早く、遠くに矢を飛ばす力を持った弓です。
特に反発が他の弓に比べて強いです。
グラスファイバー弓と比べるとかなりの高反発となっておりますので、カーボンファイバー弓は好みが分かれます。
竹弓
純粋な竹で作られた竹製の弓でございます。
竹は、自然から作り出された素材ですので、気温や湿度に弱い素材であります。
しかし、近年の竹弓は、接着剤が強力ですので昔の竹弓より扱いやすくなっております。
日本武道 弓道の象徴的な道具です。
まとめ
弓の種類や知識についてお話してきましたが、弓選びで一番大切なことは、上記でお話したように、指導者の方への相談です。
このとき、弓を買う目的や自分の価値観も伝えておければ納得の行く答えが見つかることと思います。
ご相談した上で不安や質問が浮かんだ際は、私たち翠山弓具店にも、ご相談いただけます。
実際にハカリを使って弓力を計る事も可能でございます。
弓道を嗜む弓具店でございますので、安心してご相談いただければと思います。