弓道をはじめるには、どうしたらいい?②
前回の「弓道をはじめるには、どうしたらいい?①」では、弓道を始めたい場合の申し込み方についてご紹介いたしました。
今回は、弓道を始めるにあたっての心構えや、
お含みおきいただけますと弓道に取り組みやすくなるマナーについてご紹介いたします。
服装は社会人として恥ずかしくない装いで
弓道を始めるにあたり、お召し物について気にされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
基本的には、社会人として恥ずかしくない恰好であれば差し支えありません。
ただし、髪の長い女性の方でしたら、髪を束ねていかれた方が安全面からも適切なのではないでしょうか。
武道というのは元々男性が行っていたものですので、男性的な格好をされた方が取り組みやすくなると思います。
また、靴下についてですが、できれば足袋を持参される方が好ましいかと思います。
足袋がない場合には、白い靴下を着用していただければと思います。
弓道を行う上でのマナーといたしまして、
射場内に汚れたもの・けがれたものを持ち込まない、という考えがございます。
足袋や白い靴下であれば、汚れている場合にもすぐに分かりますので、
是非足袋か白い靴下を着用していただければ幸いでございます。
弓道を行う上で大切な心構え
武道の基本を守る
弓道を始めるにあたり、武道の基本である「礼に始まり、礼に終わる」という考えについて、
お含みおきいただければと思います。
武道というのは、最初に礼、最後に礼をすることにより、相手に対して尊敬の念を持つ、
という考えがございます。
是非弓道を始められる際にも、ご留意いただければと思います。
また、弓道場の正面に神棚や国旗がございます。
是非神棚には神前礼拝を、国旗には一礼した後に、弓道に取り組んでいただければと思います。
こういった礼儀作法の部分はなかなか難しく感じる方もいらっしゃるかと思いますが、
日本の武道である弓道を行う際には大切な心構えでございます。
今までこういった作法に馴染みがなかった方も、ご留意いただければと思います。
弓道は時に危険を伴うことを忘れずに
もう一点、弓道を始めるにあたり大切な心構えとして、
弓道は危険なものだという認識をお持ちいただくことが大切でございます。
戦前の弓道は「弓術」と呼ばれ、人を殺めるために行われているものでした。
現在では精神修養や文化を守るための「弓道」になっておりますが、
元々はそれだけ殺傷能力が高いものなのでございます。
是非弓道を始められる際には、弓道具は危険な飛び道具であることを忘れず、
安全であることを常に心がけて取り組んでいただければと思います。
心身ともにふさわしい姿で弓道に取り組みましょう
弓道を行う上でのマナーや心構えについてご紹介いたしましたが、
こういったことをお含みおきいただければ、より一層弓道に取り組みやすくなるのではないでしょうか。
弓道は単純に弓を引く技術の向上だけではなく、心の鍛錬にもつながる武道でございます。
心身ともに弓を引くにふさわしい姿で取り組んでいただければ、弓道の魅力をより一層に感じていただけるのではないでしょうか。