弓具の値段は何によって変わるの?〜弓編〜
弓具には様々な種類があり、値段も高価なものから安価なものまでございます。
今回は弓の値段は何によって変わるのか、ご紹介いたします。
竹弓
竹弓には、竹弓とカーボン内蔵竹弓の2種類がございます。
竹弓というのは、弓に占める竹の割合が70%ほどの弓のことを言います。
弓を作る際には、芽が出てから3年物の自然素材の真竹の中から、更に条件に合うものだけが選ばれて弓になっております。
その厳選した素材を、熟練の職人が一つ一つ竹の状態などを確認しながら、大変な手間をかけて手作業で作っております。
有名な職人が作ったものですと、お値段は相場の倍以上ということもございます。
また、竹弓は自然素材を使っているため、生産量が不安定になります。
ですから、竹弓は他の弓に比べて高価になっているのです。
カーボン内蔵竹弓は、竹弓の内部にカーボン素材を組み合わせた弓でございます。
こちらも高価ではありますが、竹弓よりも管理がしやすくなっております。
カーボンファイバー弓・グラスファイバー弓
カーボンファイバー弓とグラスファイバー弓の値段の違いについてですが、
カーボンファイバー弓とグラスファイバー弓の素材の85%ほどは木材が組み込まれております。
実はこの木材にも様々な種類があり、それによってお値段が変わります。
良い木材が組み込まれている弓は、お値段が高くなる分、
弓もよくしなりますし、反発性もございます。
カーボンファイバー弓ですと、カーボンの性能が出やすくなります。
反対に節が入っているような木材を使っている弓ですと、
お値段が安価な分、節の部分が硬くてしならない、ということがございます。
カーボンファイバー弓は、グラスファイバー弓に比べますとお値段が少し高くなっております。
これは素材の違いによるものでありますが、大きな違いを感じることなくお使いいただけるかと思います。
カーボンファイバー弓は反発性の高い弓となっております。
軽くしなやかですが矢勢が早くなりますので、より早く矢を飛ばしたい方におすすめでございます。
値段の違いはメーカーなどにもよりますので、指導者の方にご相談の上でご購入していただければと思います。
グラスファイバー弓は、竹弓のように職人による手作業での製造ではございません。
時間をかけずに大量生産ができる製品なので、お手頃なお値段となっております。
初心者の方でも遠くに矢を飛ばす能力のある弓ですので、多くの方に好まれております。
ご自身にあった道具を使いましょう
弓道具は値段の違いがかなりあるものですが、高ければ高いほど良いのかと言われれば、必ずしもそうとは限りません。
お値段よりも、ご自身に合っているかどうかで選んでいただくことが大切です。
ご自身に合っているかどうかの見極めるためには、指導者の方にご相談していただくことが一番の近道かと思います。
しかしながら、指導者の方にご相談いただいた上でも迷っているような場合には、
翠山弓具店は自身も弓を引く弓具店として、ご相談を受けることも可能でございます。
お気軽にご相談いただければと思います。