弓道具を選ぶときに注意することは?
こちらでは、弓道具をお選びいただく際に
ご留意されるとよい点についてご説明してまいります。
弓道具の選定の手助けとなりましたら、幸いでございます。
弓
はじめて弓をお選びいただく際の注意点
弓をお選びいただく際は、
ご自身の矢束(矢を引く長さ)をご考慮いただく必要がございます。
矢束の長い方が、適正でない弓を使用されますと、弓の故障につながります。
初心者の方におかれましては、弓力が定まらないという方も
いらっしゃることと思います。
その場合は、まずは通われる道場の弓をお使いいただくことを
おすすめしております。
弓の選定におきましては、
ご自身の体格や力量に合った弓力の弓をお選びいただくことが、
最も重要でございます。
また、弓の種類により、矢飛びや離れの際に生じる、弓の震動などに特性がございます。
一度、指導者の方にご相談されることをおすすめいたします。
お手持ちの弓から買い替える際の注意点
弓を新調されたとたん、矢が上に飛ぶなどの矢所の乱れがおきる
ことが往々にしてございます。
これは、新品の弓と使い込まれた弓で、反発力が異なる可能性があります。
以前よりお使いのものと同じ弓力の弓を買われたとしても、
新品の弓の方が反発力が強く、矢勢が早く感じられることもございます。
そうしますと、それまでお使いいただいていた弓とは勝手が異なり、
結果として、的中が下がってしまう可能性もございます。
特に、弓を今より強いものに変えることをご検討されている方は、
指導者の方にご相談の上、
慎重にお選びいただくことをおすすめいたします。
矢
ご自身の弓力と矢束に合ったものをご使用いただくことが重要でございます。
お選びいただく矢により、矢飛びが大きく異なります。
また、矢をお使いいただく際は、
破損した箇所がないか、よく確認されるとよいかと思います。
筈(はず)や矢の根が破損したものや、箆(の)が曲がっていたり割れているものは、
危険を伴いますので、注意が必要になります。
かけ
かけは、使い込んでいただくことで、ご自身の手に馴染んでまいります。
いずれ、素手に近い感覚で弓を引けるようになるには、
はじめに、ご自身の手に適したかけをお選びいただくことが大切でございます。
新品のかけは、革がとても硬い商品がございます。
ご着用の際は、深く指を入れていただき、
しっかりとご自身の手に合っていることを確認していただく必要がございます。
かけは、同じ規格の同じサイズでもサイズ感の違う商品がありますので、
注意が必要でございます。
まとめ
弓、矢などをお選びいただく方におかれましては、
通われている道場の弓道具をお使いいただく場合や、
ご自分の弓道具を新たにご購入される場合があることと思います。
いずれも、まずは指導者の方にご相談の上、
ご自身に適したものをお選びいただくことをおすすめいたします。
弓道における弓道具の選定は、
ご自身の安全にかかわる重大な問題となることもございます。
弓道に携わる皆さまが、安全に、楽しく鍛錬に励まれることを、心より願っております。