「これから弓道を始める方へ~弓具を揃えよう~」
弓道に挑んでいく上で、最初は道場から弓具を借りる事がほとんどです。
しかしながら、練習していく内に必要となっていく物が少しずつ出て参ります。
ご自分だけの弓具を用意することで、弓道への楽しみも増えていきます。
ここでは、これから弓道に取り組んでいく上でどんな弓具が必要になるのかを説明させていただきます。
「弓道を行う上で使われている弓具たち~弓道着~」
弓道初心者で、最初に必要となるのは弓道衣です。
弓道教室や体験など道場のルールなどで、弓道衣を用意していなくても弓道をすることが出来る場合がございます。
最初のうちは、T シャツやジャージに白い靴下でも構いません。
しかし、練習を始めて一か月二か月経過してくると最低限弓道衣は必要になります。
道場によって指導が異なりますので、ご自身の道場の指導者の指示に従って頂ければと思います。
弓道着には上着、帯、足袋、着物には上着と袴があります。
初心者のうちは、セットで購入することもお勧め致します。
特に毎日練習される方は、上衣、足袋などは毎日洗濯が必要になるので複数準備しておきましょう。
「弓道具で真っ先に選ぶ弓かけ」
弓道衣を選び、練習をして数か月が経過したら、次にお選びいただくのは、弓かけです。
弓かけは皮で作られているため最初は非常に固く、慣らしていく必要がございます。
弓かけは弓具の中で唯一自分の手だけに馴染むものです。
よほど痛むような使い方をしない限りは、
長くて十年以上買い替えることはございません。
長い時間をかけて、かけがえのない弓具に育て上げていきます。
また、かけを実際に使用する時は、ぎり粉という滑り止めも必要になります。
「壊れるまで使い込んでいく矢」
最初の頃は道場で練習している間は、弓を借りていることが多いです。
弓かけを選ぶのと同時に、弓を引くときに使う矢を選びます。
矢は、羽が3枚揃っていると安定し、しっかりと飛びます。
しかしながら、練習をしている間に羽が少しずつ失われていきます。
特に初心者のうちは消耗スピードが非常に早いため、比較的に安価とされているジュラルミン製の矢を使い、壊れたら買い替えていくのをおすすめいたします。
大会に出場したりするようになると、持ち歩くための矢筒、巻き藁矢も必要です。
矢と弓を繋げるための筈、矢じりが傷んだりする事があるので随時必要なものを揃えておきましょう。
「弓の選び方」
弓道において、弓は非常に大切な役割を果たします。
弓というのは大体の方が早くても一年程度鍛錬を積んでから購入します。
弓を選ぶ際に大切なのは、目的別に考えてみる事です。
竹、グラスファイバー、カーボンファイバーなど代表的な弓にはそれぞれ特徴がありますので、しっかりと吟味しましょう。
弓を持ち歩くようになると、弓を安全に運べるよう、弓を包む弓巻、弓袋、そして弦を入れておく弦巻も必要になります。
「最終的に揃えていく弓道具のまとめ」
弓道を始めたら、まず弓道衣を用意して気を引き締めていきましょう。
そして、弓かけ、使用している弓に合った矢を揃えていきます。
最後にご自身の弓を揃えて、弓道具一式が揃う形となります。
※弓具店で弓具を購入する際の注意
自分の使う弓具を自分で吟味するのは、非常に楽しい事です。
しかし、弓力と呼ばれる弓を引く力が分からないと弓は選べません。
矢を引くときの長さ(矢束)も分からなければ、適切な弓の長さは選べません。
下調べを怠っていると、自分の身体に合っていない弓を使用してしまう事態になりかねません。
自信がないうちは自分の使う弓具は、指導者にもちゃんと相談して決めましょう。
しかし、もしも指導者がいらっしゃらない場合、私たち翠山弓道店は弓道を嗜む弓道具店でございますので、ご安心してご相談頂ければと思います。