初心者は必ず抑えておきたい、弓具選びのポイント
弓道は、日本の伝統的な武道でございます。
精神面の鍛錬を目的として始める方もいらっしゃいます。
初心者の方ですと、弓具選びの基準について悩むことと思います。
そこで、弓道に挑んでみたいと考える方に必ず抑えておきたい、弓具選びのポイントをお伝えして参ります。
弓道衣
武道に挑む上で、練習は大切でございます。
練習であろうと剣道であれば剣道着、柔道であれば柔道着を着用いたします。
その理由は、着用しなければ剣道の場合は怪我をしますし、柔道であれば技をかけることができません。
日本の武道のほとんどは、それぞれ剣道着や柔道着などの着用が絶対に必要ですが、弓道は弓道着を着用しなくても、弓を放つこと自体に問題はありません。
しかし、弓道も柔道や剣道と同じように、古くから日本で伝えられてきた武道なのでございます。
ルールとして定められているものではございませんが、弓道を行う上ではモラルとされております。
武道である以上、弓道衣に身を包んでいただき、練習していただくことが望ましいのでございます。
つまり、弓道衣が弓道を始める上で最初に必要な弓具という事でございます。
ご自身の弓具を用意する際は、ご自分が通うと決められた道場の指導者の方にご相談されることをおすすめいたします。
弓かけ
実際に矢を射る練習が始まりましたら、弓かけが必要になってまいります。
弓かけというものは、弓の弦を引く際に使う弓道具でございます。
指導を受けられる道場によっては、借りられる場合もございます。
しかし、弓かけをお借りする事は、あまりおすすめ出来かねます。
なぜなら、弓かけは革で作られているものですので、時間が経てば慣れていき、
長い年月をかけて手になじませていく必要がございます。
ご自身が鍛錬を繰り返していくことで、世界に一つしかないご自身だけの弓かけとなるのでございます。
矢を射ることが始まった時点ですぐ必要となりますので、弓道衣を購入する時点で確認しておくことをおすすめいたします。
矢
初心者のうちは、矢が思わぬ方向に飛んでしまう事もございます。
矢が的以外の場所に飛べば、壁や土に弾かれ、矢の羽の部分や箆(シャフト)が痛んでしまいます。
矢は、3枚の羽が揃うことで初めて安定し、安定して的中しやすくなります。
なので、初心者にとって矢は非常に消耗しやすい弓道具なのでございます。
道場からお借りしたものを破損させてしまった場合、修理にかなりの金額が必要となる場合もあるので、矢はご自身で準備していただくことが望ましいでしょう。
ジュラルミン製の矢は比較的安価で販売されておりますので、初心者の方にはこちらがおすすめでございます。
余談ではございますが、ジュラルミン製の矢の場合、破損時の修理代よりも新品を購入していただいた方が、代金がお安くなる場合が多いです。
愛着を持つことも大切でございますが、最初のうちは消耗品と割り切る必要もあることでしょう。
ご自身の的への的中度が上がれば、おのずと破損も無くなっていくことと思います。
弓
弓は、弓道具の中で最後に選ぶ場合がほとんどでございます。
鍛錬を進めるうちに、必要に応じて購入いたします。
弓道を進めていくうちに、審査などを受けることが目的となり、
正しい技が学べる竹弓を購入する方は非常に多いです。
審査や大会へ参加する際は、矢筒、弓袋、弦巻という弓具を持ち歩くための弓道具も必要でございますので、合わせて購入するようにしましょう。
弓が必要となれば、指導者の方と相談して購入を進めていきます。
しかしながら、もし、指導者の方へ相談をしてみて疑問がある場合。
私たち翠山弓道具店もご相談を受けることが可能です。
弓を引く弓道具店でございますので、安心してご相談くださいませ。