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弓道の世界

審査会について①

弓道具

日頃の修練の成果を披露することができる審査会は、弓道家にとって晴れの舞台でございます。
今回は、その審査会についてお話ししたいと思います。

弓道には級位、段位がございます

日本の弓道には、全日本弓道連盟が認定する級位、段位がございます。
級位は五級から一級、段位は初段から十段となっております。
中学生、高校生など弓道が初めてという方は、まずは初段を目標にして取り組む方が多くいらっしゃいます。

修練度の目安としましては、約1年で初段に合格される方が多くなっています。
この1年は、弓道を始められて間もない時期でございます。
そのため道具の消耗が激しくなり、破損が多くなることが考えられます。
審査を受けるときには、弦、弓道衣など新しいものをご用意いただくのがよろしいかと思います。

弦は化学繊維でできており、強力なゴムのように伸縮いたします。
引っ張り離すことで、弦の戻るスピードで矢が押し込まれるため、新しいものほど矢が早く飛びます。
矢勢がいいということは、矢所が乱れにくい要素をつくることになります。

慣れたものを使うと良いというお話もございますが、使い込んだ弦を使用することは矢勢が落ちること、切れてしまうことに繋がりますので、審査用に新たな弦を用意することがおすすめです。
高校生の方ように毎日練習する場合には、審査の一週間くらい前に新しい弦を準備し、当日までに慣らして審査会場で使用することが好ましいかと思います。

合成弦 向山弦ー雅

向山弦ー雅

初心者から上級者までお使いいただけるザイロン系合成弦でございます。
こちらはザイロン系合成弦の中でも、これまでにない高い反発力を発揮する弦に仕上がっております。
グラスファイバー弓、カーボン弓でのご使用に適した弦となっています。


向山弦ー雅はこちら>
並寸 2本入り
二寸伸 2本入り
四寸伸 2本入り

初段に求められること

弓道を始めたばかりの方、保護者の方の中には、的に中(あた)ることが最も重要であると思われる方がいらっしゃいます。
弓道において的中は分かりやすい指標になるかと思いますが、初段、弐段までの審査では、的中不問でございます。

審査会の行射では2本の矢を引きます。
1本目を甲矢(はや)、2本目を乙矢(おとや)と呼びます。
射技・体配・射品・射格・的中の総合評価での判断となっており、5人の審査員が評価します。
段位が高くなりますと、射全体の完成度の高さが求められます。
射技・体配が両輪のようにつながり、射から生まれる美しさが射手の射格を高めていく必要があります。
もちろん的中においても即中(2本中る)することが求められます。
しかし、初段、弐段の審査の場合には、例えば2本外れてしまったという場合にも合格される方はいらっしゃいますし、2本中ったという場合にも残念ながら合格することができない方がいらっしゃいます。
弓道の審査会は、射の総合評価で合否が決まります(学科もございます)。
競技会と違い、的中は初段・弐段の審査会では重要視されません。

このように弓道の段位は、ただ中るということでは合否の判定をしておりません。
重要となるのは、弓道教本に則した射技(弓の技)と体配(所作)の2つです。
射法八節をしっかりと覚え、審査の場で実践できるかどうかが重要です。

その次に、着装、射品射格と呼ばれている部分が重要になります。
審査員の先生が受審者を見たときに、凛々しい、勇ましいという印象を持ってもらえるよう、立ち方、汚れているものを着用していないか、袴にシワがよっていないかといったところに気を配りましょう。
そういったことができていることで、初段としての格があると審査員の先生に自然と感じていただくことができるのでございます。

弓道の審査では、全体的な技の構成と調和の美が重視されます。
最初は的中すること以上に、型や着装といったことを意識して受審するようにしましょう。審査の場に入るところからすでに審査が始まっております。
5人が一列に並んで行う形式で、「審査の間合い」が一般的な審査の内容となります。
5人で行う中で、相手を気遣う気持ちが弓道で求められているということでございます。
審査内容の細かな部分は各県によって違いがあることがございますが、知らないうちに減点されてしまうことは、受審後に大変悔やまれるかと思いますのでご注意ください。

弐段までは的中は不問ですので、当たる外れるではなく基本に忠実なことが重要です。

弓道衣セット

弓道衣セット

初心者の方にご購入いただくのに最適な弓道衣セットを販売しております。
男性用といたしましては、上衣、袴、角帯、足袋の4点セット、女性用といたしましては、上衣、袴、角帯、足袋、胸当の5点セットをご用意しております。

四段くらいから着物を着用されることが一般的でございますが、初段、弐段の場合ですと審査で着用するものは弓道衣であることが多くなっています。

初めて弓道衣を選ぶという方は、普段の洋服をサイズの参考にしないようにご留意ください。
普通のお召し物であっても、メーカーによってサイズが違ったりすることがございます。
弓道着の上着は大きいため、実際自分が着ているものよりもワンサイズ小さめくらいでもよろしいかと思います。
正しいサイズのものを着ることは、着装を良くしていくことになりますので、弓道において重要なことです。


弓道衣セットはこちら>
男性用弓道衣4点セット
女性用弓道衣5点セット

初めての受審にあたり知っておくと安心なこと

審査に合格した場合には、登録料を支払う必要がございます。
地域によって違いはありますが、当日その場で納めるケースが多くなっておりますので、その分のお金を持っていきましょう。
初段の場合は、3,100円となっております。

当日は会場周辺に飲食店がないという場合もございますので、お弁当を持参するのがよろしいかと思います。

審査に臨むにあたりましては、道具の管理が非常に重要です。
弓道着や足袋は汚れやすいものですので、予備のものを持参したほうが安心して審査を受けることができます。
審査本番に弦が切れてしまうと困りますので、1、2週間前を目処に新しい弦を用意しておくことをおすすめいたします。

弓道具は消耗品でございます。
今までに履きなれたもの、着慣れたもの、使い慣れたもので審査を受けた方が良いと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は審査を申し込むことは、2ヶ月ほど前から把握が可能となります。
ですから1ヶ月前くらいから準備を行い、当日、晴れの舞台ではきれいなものを着用しましょう。
道場と審査員の先生方に礼を尽くすことは武道にとって重要な意味がございますので、できるだけきれいなもの、新しいものを身につけましょう。

貴重品の管理には、お気をつけください。
鍵をかけて荷物を保管することができない場合が多いですので、多額の現金は持っていかないほうがよろしいかと思います。
会場では、貴重品を所持して行動されることをおすすめいたします。
合切袋をご用意されますと、かけや弦、財布や携帯電話などを合わせて持って行動することができ、大変便利でございます。

suizanオリジナル 合切袋印伝風

合切袋印伝風 小桜

翠山の合切袋印伝風には、小桜、青海波、紗綾形、さくら、とんぼの5種類の柄がございます。
伝統的な古典柄で、男性、女性どちらにもお使いいただけるデザインに仕上がっております。
弓道衣や弓道場の雰囲気にもマッチしており、気持ちよくお使いいただけます。


suizanオリジナル 合切袋印伝風はこちら>
suizanオリジナル 合切袋印伝風 小桜
suizanオリジナル 合切袋印伝風 青海波
suizanオリジナル 合切袋印伝風 紗綾形
suizanオリジナル 合切袋印伝風 さくら
suizanオリジナル 合切袋印伝風 とんぼ

今回は、受審にあたっての基本的な知識を中心にお伝えさせていただきました。
次回は「審査について②」にて、審査を受ける際の心構え、学科試験などについてお話させていただきます。

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