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弓道の世界

審査会について②

弓道具

前回の「審査について①」では、初めて審査を受けられる場合に知っておきたいことを中心にお伝えしました。
今回は、審査を受けるにあたっての心構え、学科試験についてのお話をさせていただきます。

審査を受ける際の心構え

弓道の審査会は段位認定を受ける場所です。
道場に対する「礼」、審査員の先生に対する「礼」、全てに対して「礼」を尽くす舞台でございます。
弓道は武道ですので、そういった意味でも道具の色や髪型などには注意されるとよろしいかと思います。
段位が上がるにしたがって、見た目、射品射格といったところが重要視されます。
ご自宅から弓道着を着て審査会場に向かう方がいらっしゃいますが、外で着用していると汚れやすいため、審査のときにはこういったところにも気をつけていただくのがよろしいかと思います。
汚れてしまっているものは着用しない、予備を持参するなど最低限できることを怠らないことが、弓道の審査を受けられる際には重要でございます。
きれいなものを着用することは、道場と審査員の先生方に礼を尽くすことです。
できるだけ新しいものを着ること、用意することを心がけてみてはいかがでしょうか。

一般の方が気をつけたいこと

一般の方は学生の部活動のように毎日練習するということが困難でいらっしゃる方がほとんどではないでしょうか?
最初は的中ということを気にしすぎず、射型や着装といったところを意識されるとよろしいかと思います。
弓道の本質を捉え、修練することが一番でございます。

中学生が気をつけたいこと

中学生の場合、成長期であるという理由から体が大きくなることを想定し、大きめのサイズの弓道着を購入されるケースをお見かけすることがございます。
このような経緯で、大きなサイズのまま無理に着用して審査を受ける方がまれにいらっしゃいます。
これでは弓道着を正しく身につけることができておらず、合格から遠ざかってしまいます。
審査や大会に出るときには、着装が重要ですので、そのときの体に適したサイズのものを選ぶことが大切です。

初めて足袋を履くという中学生は、たくさんいらっしゃるかと思います。
足袋を購入される際に、足のサイズと靴のサイズを混同されてしまう方がいらっしゃいます。
足のサイズが26センチであっても、靴は28センチのものを履いていらっしゃるといった場合もございます。
ストレッチ性のある足袋もございますが、ぴったりのサイズで履かなければ脱げやすくなってしまいます。
足袋に関しましては、大が小を兼ねるというものではございませんのでご注意ください。

楽屋特選足袋
楽屋特選足袋

こちらは表にテトロンと呼ばれるポリエステル素材、裏、底に綿(100%)が使用された足袋になっております。
摩擦、縮み、シワに強さを発揮する足袋に仕上がっております。
安価にお買い求めいただけるため、初心者の方におすすめでございます。


「楽屋特選足袋」はこちら>
22.0~24.5cm
25.0~26.5cm
27.0~28.0cm

高校生が気をつけたいこと

高校生のお子様がいらっしゃるお父様、お母様から自分用の弓を購入すべきでしょうか、とご相談をいただくことがございます。
弓力が安定する段階として、初段の合格が一つの目安になります。
ですから合格の記念に弓を購入し、弐段の審査に臨んでいただくことがおすすめです。
自分の道具を購入されることは、弓道との距離を縮めることになりますし、やる気に結びついていきます。
段位に見合った道具をお使いいただくということは、段位が上がるほど重要になってきます。

グラスファイバー弓 直心Ⅱ
グラスファイバー弓 直心Ⅱ

初段に合格されて自分用の弓のご購入を検討されていらっしゃる方には、こちらの直心Ⅱがおすすめでございます。
非常に人気のある商品の一つでありながら、値段も約4万円とお求めやすい価格帯です。
長く使用していただくことが可能ですので、弐段、参段を目指すときにも問題なく対応できる弓となっております。

こちらの直心Ⅱには、Sグラスファイバーシートが使用されています。
E、T、Sという順番でSが最もグレードが高く、優れたものです。
Sとはスポーツ用グラスファイバーシートを意味しておりまして、EまたはTのグレードのものとSのものとを比較した場合には、Sのもののほうが弾性が高くなっております。

弓を引っ張ることで、内側のグラスシートは縮み、外側のグラスシートは伸び、離すことで戻る力が働いて矢は飛んでいきます。
このときに振動がおきますが、反発性が高いことでより早く正しくおさまるためぶれにくく、矢を早く飛ばすことができ、矢飛びが安定いたします。

個人で弓を購入される方は、Sのものを購入されることがほとんどです。
一方で、学校の備品で購入されるといった場合には、EやTのものを購入される方がいらっしゃいます。
個人で長く使用していきたい場合には、Sグラスファイバーシートを使用した弓を選ばれることをおすすめいたします。


グラスファイバー弓 直心Ⅱはこちら>
直心Ⅱ 三寸詰
直心Ⅱ 並寸
直心Ⅱ 二寸伸
直心Ⅱ 四寸伸

審査には学科試験もございます

弓道の審査には、行射の他に学科の試験が行われます。
こちらの試験は公平性を保つため、試験問題が公表されております。
勉強して弓道への理解を深めていただくことが目的の試験であると言えるかもしれませんが、残念ながら学科試験の結果によって不合格になるというケースもございます。
学科試験をおろそかにせず、弓道教本で事前に学習しましょう。

学科試験では、種別によって異なる問題がすでに出されているため、対策をすることが可能です。
4〜7問あるA群、B群の中から一つずつ出題され、一問50点、計100満点という形式でございます。
問題の中身としましては、弓道における基本的な知識、弓道に取り組む姿勢に関する問いに論文形式で解答するものとなっております。
初めて審査を受けられる方は皆様、無指定と呼ばれる種別で受審していただくことになります。

射技や体配に関しましては、指導者に質問して教えてもらうことが多いですが、学科について教えてもらうことは少ない傾向にあります。
教本の内容で分からないことがございましたら、指導者に聞いて理解されるのがよろしいかと思います。

弓道専門書 弓道教本

弓道教本一巻

弓道教本とは、全日本弓道連盟が発行している弓道の専門書のことでございます。
弓道を始めたばかりという方、極めていきたいという方におすすめの書籍となっております。

学科試験の対策としましても、こちらをお読みいただくのがよろしいかと思います。
一巻は射法編として、射法、八節、体配、射礼といった基本的な知識、解説が書かれています。
序論が含まれているこちらの一巻をまず読んでいただくことをおすすめいたします。

一巻以降の内容といたしましては、二巻が射技編として射法八節の解説、射技、訓練について、三巻が続射技編として弓道の理念について、四巻が理念と射技詳論として弓道の理念から八節について記述されています。

全日本弓道連盟の会員である翠山で取り扱う商品については、弓道教本に則した弓具のみを販売するように心がけております。


弓道専門書 弓道教本はこちら>
弓道専門書 弓道教本 一巻
弓道専門書 弓道教本 二巻
弓道専門書 弓道教本 三巻
弓道専門書 弓道教本 四巻

審査の最終目標は段位をとることでございます。
しかし我々といたしましては、審査員に礼を尽すことが大切だと考えております。
審査員も受審者に礼を尽くして審査を行っています。
ですから審査を受ける方も、きれいな身なりで受審するように心がけましょう。

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